上の記事の続きです。
「As is/To be」のフレームワークで問題発見できるのは分かったけど、これってスポーツ組織にも生かせるのかな?
バレーボールチームのミーティングで使いたいんだけど。
おっ、いいね。
少しシミュレーションしてみようか。
このブログを見てくれている方の中にはスポーツ関係者も多いんですよね。
今日は困ったときに問題をあぶりだして対策を練っていくためのフレームワーク「As is/To be」を使って、「やっと試合が出来るようになってきた」バレーボールチームの仮想分析をやってみたいと思います。
チームを経営している、する予定である
フレームワークをどう使えばいいか分からない
チームの調子がなかなか上がらない
ミーティングで有用なフレームワークを知りたい
チームの団結力を高めたい
そんな方に読んでいただきたいですね。
ここからは上の記事で紹介した手順に沿ってシミュレートしていきたいと思います。
1.理想を書き、羅列する
箇条書きで構いません。思い浮かんだものからパッパッと書いていきます。
・サーブ効果率について
・組織的なディフェンスについて
・サーブレシーブからの攻撃について
という視点で理想を描いてみました。
2.現状を整理する
理想に対して、今どのような状況になっているのかを整理していきます。
・サーブ効果率は10%以下
・ブロックは基本的そろわないし、レシーブ位置もバラバラ
・サーブレシーブからの攻撃パターンが少ない
これが現実。
バレーボールの用語が出てきていますが、説明は省きます。
3.ギャップを分析する
理想に対して、今どのような状況になっているのかを整理していきます。
・サーブ効果率は20%足りない
・ブロック、ディグともに組織的になれていない
・サーブレシーブからの攻撃に不安がある
これで問題があぶりだされました。
4.次につながる問い
(1)理想までの到達度が現在どれほどなのか
サーブ…意識の段階でつまづきがある。
ディフェンス…パターン練習の段階では組織的に実行できる。
サーブレシーブ…セッター定位置に上がることが少ない。
(2)到達度を上げるためには何が出来るのか
サーブ…チーム内で意識の共有を図る
ディフェンス…ブロッカーの足運びを強化する
サーブレシーブ…セッター定位置に上げる練習をする、もしくはセッター定位置からズレたところに返球してしまっても攻撃できるパターンを考える
(3)この中で重要な問題はどれか
1.サーブ
2.ディフェンス
3.サーブレシーブ
次のワークを行うときのきっかけになります。
まとめ
「As is/To be」について、バレーボールチームの仮想分析を行ってみました。
1.理想を描き、羅列する
2.現状を整理する
3.ギャップを分析する
4.次につながる問い
試合で勝った負けただけじゃなくて、こういう分析も出来るのか…
結果も大切だけど、それまでのドラマを感じることもスポーツの醍醐味だからね。
今回の記事は、あくまで仮想したチームの分析を行っています。特定のチーム・団体を指すものではありません。
ご興味がある方に、おすすめの参考図書を紹介します。
様々な形態の組織で活用できると思いますので、ぜひ試してみてください。
まだまだ続く。